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山沢 滋: 2011年1月アーカイブ

アダムスミスの見えざる手などの市場原理主義者が主張する小さい政府(グリーンスパン元FRB議長や共和党なども支持)といった考え方、片やケインズ経済学に基づくニューディール政策に代表される公共投資による有効需要喚起に基づく経済政策運営(=大きい政府)といった考え方があります。

はたしてどちらが良いのでしょうか?(後述しますが、企業運営にも相通じるものがありますので是非この先も読んでみてください)

ミクロ経済学において、公共の橋の理論??といった理論??があります。これは、個人一人一人にたってみると橋が出来たことによる効用はちょっとだけど、一人で橋を渡すと凄まじいコストがかかるため、個々人に意思決定させると当然橋など作る人はいない。しかしながら、みんなで橋を作成すると、一人当たりのコストは劇的に下がり、一人当たりの効用が上回れば橋を作成することが出来るといったことです。何を言いたいかというと、少なくとも政府はこのような事を見つけ、取りまとめる事は経済学上においても行う正当性があるということです。逆に言えば、そういった事以外は、政府は行うべきことではないと思います。

ここで小さい政府とする時に一つ条件があります。それは、個々人が意思決定した結果が、正しい意思決定となるようにルールをつくり、人々を導く必要があります。例えば犯罪をしてはいけない なんてことは当り前ですが、物を製造する際に今現在かかっているコストの他に、将来自然に回帰させるためのコストも賦課させ、地球を消費させないといったことも入ると思います。

(後者の話迄、一般的には議論されていないと思いますが、将来(目の前にはいないのですが)誰かが必ずその報いを受けるのが明確に分かっているのであれば、ゴミを単に埋めるなどといったことを続けているのは可笑しいですよね・・。丁度、年金が訳分からない状態で先送りしていた旧厚生省の事務次官のようなもんですね。)

ちょっと、話がづれてしまいましたが、企業運営する際に人を育てる為には、権限と責任を与えなければなりませんが、単に渡すのではなく、正しい意思決定ができるようにルールや一定の行動等にコストを賦課させ、その範囲内で意思決定した事が、正しい意思決定となるように、きちんとしたバックボーンの確立を行う責任が経営者にはあると思います。(←これを言いたかったのです・・汗)

人の生死に関するリスクを書くのもどうかなー?などと思いましたが、大切なことなのでこの生死のリスクを書いてみたいと思います。

では、早速ですが、標題の通り、経済的に人の生死に関するリスクは以下の2つとなります。

(1)死亡リスク

ある方が死んでしまい、経済的に困った状況になること

(通常は、家計の大黒柱である夫が亡くなってしまい、家族が経済的に困窮することを指します)

(2)生存リスク

ある方が長生きしてしまい、経済的に困った状況になること

(通常は、本人の収入より本人の生活費が上回ってしまい、本人及びその家族の生活が経済的に困窮することを指します)

 

(1)死亡リスクは皆さん認識してちゃんと保険入っているのですが、問題は(2)生存リスクです。

「どうせ死ぬからいいんだ・・」&「人生なんとかなる」なんて考えちゃいけないのではないでしょうか?で、対策としては、短く生きた場合は少なく、長く生きた場合は一杯貰えるものが最も生存リスクを低くしてくれるのですが、そんないいもの早々ないです。生命保険会社でさえ、年金の支給期間を10年等と上限を設けていて、全く生存リスクに沿ったものではありません。

では、どんなものがあるかと言うと、残念ながらこの引き受けリスクは高すぎるみたいで、以下の公的制度しかありません(嘘言ってたらすみません。是非教えてくださいm(_ _)m)。

・国民年金の方は、必ず国民年金基金に加入する。早く死んだらちょっとしか貰えず、どんなに長生きしてもずっと貰え続けられる! 究極の生存リスク対策となります。

・厚生年金基金への加入 でも・・自分でコントロールできませんね・・。退職し国民年金に移行される方は必ず解約せずに眠らせておきましょう。

 

ということで、万一、国民年金だけの方がいらっしゃられたら、是非とも国民年金基金には御加入してみてくださいね!

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近藤正明
昭和40年2月12日生
公認会計士・税理士、
 
山沢 滋
昭和39年 11月2日生
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