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年棒交渉

2007年03月16日
毎年3月は、スタッフとの年棒交渉の月ですが、やっと先週終わりました。提示させて頂く年棒については、「暦年での年間人別損益を算定し労働分配率を乗じたもの」が基本となる考え方です。(参考までに、この評価方法は損益管理責任者でないと意味がありません。当事務所はお客様の担当者が損益管理責任者になっております。)
ですが、正直申し上げると、お客様1社に対し(私を含め)複数の者がかかわると、その売上をきちんと割り振ることなど出来なく、また、担当者の変更時においては数ヶ月にわたり二人とも担当みたいな感じで対処していたため、どちらがその損益結果を取り込むのかといった点も明確になってなかったので、昨年度のもにについては信頼性が??といったものでした。ですので、この年間スタッフ別損益を参考にざっくりとしたのが実態でした(でも、スタッフにつけてもらった1年間のタイムレポートをもとに算出しています)。
でも、これじゃいけません。信頼性を上げて、きちんとしたスタッフ別の損益を算出して、それに決まった分配率を乗じて本人の年棒のベースが算出されるようにしないといけません(もちろん業種と職務によります)。
それも、より効果を発揮させるには以下の2点が必要だと考えています。
(1)    スタッフ自体にスタッフ別の損益の算出方法をきっちり理解してもらう。
(2)    損益の算出結果がダイレクトに自分の給与に跳ね返る仕組みにする。

意外に重要なのが、(1)でどのように行動すると自分の損益がどの程度変わるのかを理解してその算出方法自体に納得して頂けると、自分の損益を強く意識して考えそして行動してくれるようになると思います。
こうすることによって、いつもスタッフがあたかも自分といった会社を経営しているような感覚が研ぎ澄まされ、常に経営者のように費用対効果を考えます。
また、副次的に経営者の感覚が身につき、お客様によりよいアドバイスが出来ると思います。

以前記載した通り、今年の1月からはきちんと?翌月の5日までにスタッフ別の損益を印刷し、各スタッフに自分の月次損益推移表を渡しています。
こうした効果から、今日あるスタッフから、「事情があって物凄く安い時給で記帳業務を行ってくれる方が知り合いでいるのだけれど、自分の損益状況をより改善するため自分の作業のサポートにその方を使えないか?」と打診がありました。これについて会計事務所としてはコストだけでなく守秘義務や書類紛失リスク等も考えて判断しなければなりませんが、こうした発想がスタッフから自ら積極的に出てくるようになりました。スタッフ同士の会話を聞いていても、「xxxは無駄な作業だからやめて」とか、あることについて「どうするともっと効率的でコストがかからない」といった会話がよく聞こえてくるようになり、この制度導入後ほんとに良い状態になってきたと思います。適用できる会社は限定的とは思いますが、導入できるのであれば当事務所のスタッフ別損益管理をお客様にも取り入れてゆきたいなーと今書きながら思いつきました(結構、いいアイデアかも・・・・)。全員がタイムレポートをつける手間はありますが・・・。うん、いい、やろう!?(でも、制度会計でいうと間違ってるやり方なんだよな・・・。)

by 山沢

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