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オーナー等への貸付金解消スキーム

2007年04月17日
昨日も夜中まで飲んでしまい二日酔いとなってしまいました・・。
今日、お客様である会社がオーナー社長に対し貸付金を多額に有してしまっているため、その解消スキームの検討しました。面白いスキーム(オリックス等が積極的に案内しています)なので、ちょっと書いてみます。
手順は以下の通りです。
(1)ファイナンス会社が社長等個人(この例だと社長)に貸付。
(2)社長等が借り入れた現金で会社に対し借入金の返済を行う。
(3)社長への貸付金が現金で返済されたため、この現金で一時払い終身保険に加入し、当該保険に社長に貸付を行ったファイナンス会社が質権を設定する。
(4)社長への役員報酬からファイナンス会社への返済を行ってゆく

ファイナンスは東芝ファイナンスに電話したところ長期金利+2%程度で設定できるとのこと。保険会社については、オリックスを除き、日本の生命保険会社は受け付けてくれないとのことでした。
(保険会社の当事務所担当者に問い合わせたら出来ると言ってましたが、実はできないそうです。保険会社の対応はいい加減なこと多いですね・・(この前も保険金の支払いは出来ないと言われたが、本社に問い合わせたら実は出来るとのことで保険金を受領できました・・いい加減だ・・)。

オーナーへの貸付金だと融資時の決算書において、実質ゼロとして評価されるのが、保険積立金として資産計上され与信力がアップする可能性があります。また、社長に万一の場合においても、会社の借入金返済や社長への退職金原資とすることで、リスク管理といった点でも有用なものであります。

とは言え、(借入金利息-保険金運用益)や保険会社の利益相当が実質的に流出してしまうため、こういったことをすべきか否かは当然ケース・バイ・ケースといったことになりますね。

by 山沢
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